第7回 - プレゼンテーションの基礎

雑談

おまけ: 見なけりゃ損する、という YouTube チャンネル (英語)。

0. 前回までのあらすじ

1. プレゼンで唯一覚えるべきこと

  1. たいていの講演・授業で、人は1個のことしか覚えてくれない。
    • いちばん重要な主張を一言でまとめる。
      • 他はすべて捨てる。
      • できるだけ少ない文字数ですむよう努力する。
        1文字でも短かく!
      • 正確さは多少犠牲になる。
      • 新聞やニュースのやり方を見習おう。
      • いわゆる「エレベータートーク (エレベータに乗ってる間に話が終わる)」を心がける。

つまるところ、「プレゼンの技術」 = 「いちばん重要な部分を見つける技術」といえる。 これさえできれば、プレゼンの作成などは簡単で、 大して時間をかける必要はない。

(なので、本授業では授業中の時間だけを使ってプレゼン作成する練習をおこなう)

2. プレゼンで覚えなくていいこと

  1. 「プレゼンの極意」のような本にある、 数百個の規則。
    • そんなの意識しながらやってたら面倒。
    • そのうち自分で勝手に覚えるので大丈夫。
  2. プレゼンの見た目をオシャレにする技術。
    • 「見た目」をよくする技術は、すぐに覚えられる。(PowerPointの超絶技巧とか)
    • 「中身」をよくするには、経験と時間が必要。
演習7-1. 要約の練習1
演習7-2. 要約の練習2
演習7-3. 要約の練習3

3. PowerPointの使い方

  1. 「新しいプレゼンテーション」を選ぶ。
  2. 新しいスライド を押す。
    テンプレートの1枚が挿入される。
  3. タイトルとテキストを入力。
    画像を挿入する場合は、ファイルをドロップする。
  4. PowerPoint (+ Word + Excel) の特徴:
    • 左クリック: 選択・移動
    • 右クリック: 細かな調整
  5. ファイル保存 で保存する。

「マスター」 = 「テンプレ」である

スライドマスター 実際のスライド
演習7-4. マスタースライドの変更
  1. PowerPointで「新しいプレゼンテーションを作成」し、 スライドを3枚、挿入せよ。
  2. 1枚目のスライドのレイアウトをタイトル用に変更せよ。
  3. スライドの マスター を変更することで、 残りの2枚のスライドのレイアウトをまとめて変更せよ。

4. スライドの作成

  1. 自分が発表したい主張を決め、調査せよ。
    1. まず主旨を 1文で表せ。
    2. それを 3〜4個の客観的な論拠に分割せよ。
      (1文字でも短かく!)
      • 客観的なデータ (数値) を使って説明すること。
      • ダメな例: 「このアニメは面白いし画が綺麗だから見るべし」
      • 良い例: 「このアニメの制作費は○○億円、興行収入は××億円であった」
  2. PowerPointスライドを1ページだけ作成せよ。
    (図・写真は、せいぜい1つまで)
  3. PowerPointを使わない場合は、 メモ帳にタイトルと論拠を並べるだけでもよい。(以下の例を参照)
  4. 発表の持ち時間は、各自約1分である。 自分のスライドを本当に1分間で喋れるか練習せよ。

プレゼン例

おことわり: 以下の主張は新山個人のものであり、東京工業大学の見解ではありません。
主張: 死刑制度は悪である。
主張: ニューヨークには安くてうまい食い物がある
主張: 最近の若者は昔より良くなっている

参考: 2021年の学生によるプレゼンテーション一覧 (順不同)

5. 発表・質問する

  1. まず、Zoom のブレイクアウトルームに分かれる。
  2. Zoomの「画面の共有」機能を使って、一人ずつ自分の資料を発表する。 発表時間は1分を目安にする。
  3. 各自の発表に対して、一人1回ずつ質問する。 このとき以下のものをメモに書いておく:
    1. 発表者の氏名
    2. 発表のタイトル
    3. 自分がした質問の内容
  4. 全員の発表が終わったら、メインセッションに戻る。
  5. 授業 終了10分前 (10:20ごろ) にブレイクアウトルームを終了するので、 それまでに全員が発表を終えるようにすること。

6. 本日のまとめ・課題2つ

小課題7. LaTeXおまけ課題 (8月8日締切)
中課題3. 自分の発表スライドおよび質問の提出 (8月8日締切)