第5回 - LaTeX (Overleaf) の文法・図の埋め込み

雑談

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0. 前回までのあらすじ

1. LaTeX の基礎

1.1. Word と LaTeX の違い

1.2. お約束

演習5-1. LaTeXの基礎
  1. 以下のファイルをダウンロードせよ: sample.tex
  2. Overleaf で、新しいプロジェクトを作成せよ (前回の hello プロジェクトを開いてもよい)。 前回と同じように latexmkrc を作成すること:
    $latex = 'platex';
    $bibtex = 'pbibtex';
    $dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
    
    (自分のPCにLaTeXをインストールした場合は、新しいフォルダを作成する。)
  3. 画面左上にある アップロード ボタンをクリックし、 ダウンロードした sample.tex を Overleaf 上にアップロードせよ。
  4. sample.tex ファイルをクリックして リコンパイル し、 正しく文書が表示されることを確認せよ。
  5. \author の中身を自分の名前に書き換えよ。
  6. 見よう見真似で \section コマンドを使って、 文書の最後に「おわりに」という節を追加せよ。

1.3. LaTeX コマンドいろいろ

参考資料

技術1. 段落を変える

技術2. 数式の埋め込み

技術3. 図の埋め込み

以下のコマンドを使うと、 文書中に画像ファイル (.png あるいは .pdf ファイル) を埋め込むことができる。

\begin{figure}
\includegraphics[width=0.80\linewidth]{ファイル名}
\caption{図のキャプション}
\end{figure}
演習5-2. 図の埋め込み練習
  1. 演習 5-1 のプロジェクトに、 以前 matplotlib で作成した論文 図2 の 画像ファイル (fig2.png) をアップロードせよ。 (ファイル名は違っていてもかまわない)
  2. sample.tex の中に、以下の内容を追加せよ:
    \begin{figure}
    \includegraphics[width=0.80 \linewidth] {fig2.png}
    \caption{ネットワークの解析に要した時間の時系列遷移}
    \end{figure}
    
  3. リコンパイルし、正しく図が埋めこまれていることを確認せよ。 (LaTeX の判断により、図が勝手に次ページに送られることがある)
  4. 注意: 図を埋め込むためには、 文書の最初 (\documentclass のあと) に以下の1行が必要である: (sample.tex にはすでに入っている)
    \usepackage [dvipdfmx]{graphicx}
    

1.4. エラーが出る場合のチェックリスト

  1. latexmkrc は正しく作ったか? (latexmkrc.tex ではダメ)
  2. 「コンパイラ」を pdfLaTeX から LaTeX に変更したか?
  3. 文書の先頭に \documentclass が正しく書かれているか?
  4. 文章が正しく \begin{document}\end{document} で囲まれているか?
  5. コマンドやファイル名が正しく (全角ではなく) 半角文字で入力されているか?

2. 中課題2 の説明

演習5-3. 中課題2 の準備
  1. まず材料となるファイルをダウンロードする:
    kadai-latex-overleaf.zip
  2. Overleaf の最初の画面に戻り、 新規プロジェクトプロジェクトのアップロード を選ぶ。
  3. ダウンロードした zip ファイルをアップロードする。
  4. 「kadai-latex-overleaf」プロジェクトができるので、 またもや画面左上のメニューから設定の 「コンパイラ」を LaTeX に変更。
  5. リコンパイル し、正しく文書が表示されることを確認する。

Mac でうまくコンパイルできない場合

Mac を使っていて Overleaf でうまくコンパイルできない場合は、 以下のことを試してみる:

  1. まず上の kadai-latex-overleaf.zip をダウンロードするときに、リンクを直接クリックしないこと。 こうすると Mac は zipファイルを勝手に展開・削除してしまう。 これを防ぐためにはリンクをControl+クリックして メニューを開き、リンク先のファイルをダウンロード を選ぶ。 こうすると zipファイルがそのまま保存されるので、 これを Overleaf にアップロードすればよい。
  2. Overleaf にプロジェクトをアップロードするときは、 ダウンロードしたzipファイルをそのままアップロードすること。 一度、展開したフォルダを再び zip に圧縮してはならない。 こうすると以下のようなエラーが出てしまう。 (具体的には、Overleaf の画面左上に「kada-latex-overleaf」という余計な フォルダができてしまっている、 こうすると latexmkrc が Overleaf に正しく認識されず、エラーとなる) :

    正常な場合


    ダメな場合

3. 本日のまとめ・小課題

小課題5. 図を埋め込んだ文書を提出する (7月25日締切)

本日の 演習 5-2. で作成したPDFファイルと、 それを生成するのに必要な以下のファイル すべてをzip形式でひとつにまとめ、提出せよ。 (図のファイル名は fig2.png でなくてもよい、 latexmkrc は入れなくてもよい)

sample.tex ファイルは、 メモ帳やテキストエディットで作成すること。(Overleafからコピー・ペーストする)

中課題2. LaTeXによる論文の再現 (8月1日締切)

大規模社会ネットワークからのクラスタ構造の抽出 を LaTeX で印刷するのに必要なファイル一式を Zip 形式で提出せよ。(計20点)
(まだ現在までに習ったことだけは完成できないが、作業を始めたほうがよい。)

やりかた:

  1. 材料となるファイル kadai-latex-overleaf.zip をダウンロードする。
    (注意: Macを使っている場合は、上のリンクを直接クリックしないこと! 以下参照)
  2. ダウンロードしたフォルダ中に含まれている hints.pdf を見る。
  3. main.tex を修正して (空欄 の部分を埋める)、 model.pdf と同じになるように加筆する。
  4. matplotlib で作成した図2 〜 図6を挿入する。
  5. 完成したプロジェクトをまるごと zip ファイルにまとめ、 T2SCHOLA から提出する。

採点基準:

  1. すべてのファイルが揃っており、リコンパイル時にエラーが出なければ 5点。
  2. 図と表がきちんとできていれば +5点。(← 表については次回やります)
  3. 数式の埋め込みがきちんとできていれば +5点。
  4. \cite\ref を使った引用ができていれば +5点。(← 次回やります)
  5. (多少のミスや、図が完璧に元論文と同じにならないことは 減点対象とはならない)